子育てQ&A
◆ 受診のタイミング:かかりつけ医など医療機関をどんな時に受診したらよいですか?
◆ 外来診療中に、下記を啓発しています。
「水分・関心・睡眠・安心」の4つがポイントです。
「すいぶん・かんしん・すいみん・あんしん」は、末尾が「ん」です。是非、覚えてください。
「水 分」
脱水に陥らないための、十分な水分摂取です。飲みやすい飲料を工夫してください。
発熱しているときは、消化吸収が平常に機能しませんから、カロリーの高い食品よりは、水分に富んだ、消化・吸収し易いメニュー・炭水化物(和風のスープ類や柔らかくしたごはん・うどんなどの麺類、りんご)を心がけてください。
水分摂取の目安は、「尿量が減らないこと」です。
「関 心」
好きなお話・歌・本やおもちゃに関心を示すか否かが大切になります。乳児の場合、あやして「笑顔」が見られれば「関心」は大丈夫といえます。はしゃぎすぎの状態も困ります。ほどほどに。
なお、新生児期から生後3か月頃までの乳児における「関心」は分かりにくいわけですが、目が覚めていて、あなたの顔を見つめて、しっかりと“追視”してくれれば、「関心」は合格と考えます。
「睡 眠」
体の安静を保つために、十分な睡眠がとれることが大切です。
熟睡中の乳幼児で、「意識障害?」・「脱水が心配」の際、声かけなどをして起こした際に、「関 心」つまり、目・表情などを確認し、かつ、好む・飲み易い・飲ませやすい飲料を摂取してくれるならば、その睡眠は疲労回復・安静のために必要としているものだと分かります。
一方、セキやゼーゼーで眠れない状態や、夜の睡眠が障害されることは困りますね。セキやゼーゼーで眠れない場合は、お薬で支援することになります。
「安 心」
これは、保護者の方の安心です。看病する方が、不安・緊張していると、乳児であっても、保護者の気持ちを察して、緊張・不安がり、(免疫能の低下を来たすので)好ましくありません。
結論 : 受診するタイミング
上記のいずれかの項目が心配な場合や満たされない場合は、かかりつけ医などを受診しましょう。
(2019/3/7 記)