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咳き込み:夜間に再々咳き込みます。

 ご質問の内容は、インフルエンザ自体は軽症経過でしたが、回復期に、夜に咳き込みが目立つ・・・ でした。

回答)治癒期のタン(喀痰)を伴う咳について
「就眠中に体は(副交感神経優位となり)修復作業をする」
「夜間は室温が下がり、乾燥傾向になり易い」
「鼻汁が(後鼻腔から)ノドに降りる(後鼻漏)と口呼吸になり、咳を誘発し易い」

の要素から咳き込みが目立つことがあります。昼間(起きている間)の心身の安静、水分摂取に努め、夜間就眠中の加温加湿と咳き込んだ際の飲水支援のケアも大切です。
薬を飲むだけでは、限界があります。ケアが大切になります。
何れにせよ、治癒期の喀痰を伴う咳であり、他者への感染性はありません。

 

> 学校でも水分補給をこまめに
はい。

授業中の咳は、三つの“困った”があります。
●咳で飛沫を飛ばす
●咳で授業中の静穏が妨げられる。うるさい・ノイズ
●咳自体が咽頭粘膜・気道粘膜を傷害することになる。

 

 咳自体は、生体の防衛反応で、異物を排除する反射性動作です。
一気に肺の空気をふいごのように出すことで、異物を飛ばそうとします。
が、その反動で、咳の後に一気に室内空気を吸い込みます。
室内の空気は乾燥し、埃等が含まれます。よって、咳自体が次に席をする誘因になります。
 つまり、出そうになる咳を、がまんし、飲水することで、咳をしないことが願いになります。

 授業中に咳が出そうになる場合、或いは、咳が出た場合は、さっと飲水が可能な状況を大切にして、
〇咳で飛沫を飛ばさない。

〇咳で授業中の静穏化に努める。

〇咳自体で咽頭粘膜・気道粘膜を傷害しない。

 以上の“学校文化”を育むことが願いになります。

以下は追記です。
肺の中にある空気は、通常生活における生理では、吸気時に鼻腔粘膜に露出した毛細血管の効果で、加湿・加温され、湿度100%・体温に近づき、かつ、鼻毛の効果で汚染物質が除かれ、清浄化された状態でおさまります。空気が汚染された状態では限界があり、汚れは気管支の繊毛運動等で、常時排除されて、肺胞にはより清浄化された状態でおさまっています。
勿論、限界はあり、タバコの煙に含まれるニコチンやアスベスト、PM2.5で総称される微細な汚染物質は“肺の生活習慣病”として、種々の機能低下を来します。

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