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高熱になる夏かぜの家庭看護 = 熱中症対策をかねて

 以下のことを大切にしてください。: より健康的な生活のために有用! v(^_^)/

一 こまめの飲水
 発熱している間は、30分毎の飲水(支援)を目安としましょう。         ml/回
♪1
 1回に飲む量は、年齢・体重・病状(と必要時、検尿結果)により、個別にお示しします。

二 でんぷん質の補給を大切に

 食欲がない状況において、ご飯・麺類・(コーン・ポテト・パンプキンの)冷やしたスープなど、(肉類、脂肪分ではなく、)炭水化物の摂取を心がけましょう。
 塩味・醤油の味付けとし、汗の様子によって、気持ち程度、濃い目にしても良いです。

三 口内を清潔に

 固形物や甘いもの、ねばいものを飲食したら、水道水を(1・2口)飲ませ、口内を清潔に保ちましょう。
 可能な年齢なら“ぐじゅぐじゅ ごっくん”を促します。
 夏季は、氷を口に含むことでもOKです。氷が溶ける間に、嚥下を繰り返すので、口内を洗浄する効果があります。ただし、氷を口にいれたことのない幼児では避けてください。

四 タオルを 水道水でぬらし、ゆるめに絞って、皮膚を清拭♪2 

 気化熱を生かして、体温(皮膚表面)を下げる効果が得られ、皮膚を清潔に保つことになります。繰り返し実施しましょう。
 汗をかき易い夏季の間は有用で、夏かぜで体温が高い場合にも有効です。
* 庭・玄関の打ち水:気化熱を活かし、地温を下げます。清涼感を得る生活の知恵ですね。水道水で濡らし、ゆるめに絞ったタオルで皮膚を拭くことも同様で、体温が多少は下がります。

五 解熱剤を使用するタイミング

 高熱のために、必要量が飲めない時や、高熱のために、夜に寝にくい場合は、解熱剤(座薬)の使用を考えます。体温計の数字ではありません。

※ 家族一人ひとりが健康状態に留意

 夏かぜのウイルスは、一般的に、学童以上では経験済で(抗体を有しており)発病することはありません。が、心身の疲労や脱水状態等がある場合には、発病することもあり得ます。
 疲れたと感じるときには、上記の 一~四項 を大切にしてください。とくに、ノドの乾き感がある場合は速やかに、かつ、寝る前にも、水道水でのうがい・飲水を心がけましょう。

※ 熱中症が心配される場合にも有効

 上記の 一~四項 は、熱中症が心配される場合にも有効です。涼しい環境、屋外では木陰などの環境調整を含めて熱中症の予防をしましょう。
 暑い季節、より健康な生活をと祈ります。

♪1 : 外来診療では、個別にお示ししています。

参照[具体的な水分摂取量][感染症軽症化モデル][脱水症の理解を育む] 

♪2 : 言葉で理解ができない乳幼児では、お母さん・保護者の方が「気持ちいいねぇ~」と発しながら、自ら行ってください。その上で、笑顔で、「気持ちいい」を話しながら、優しく拭ってください。

 仮に、服が濡れても、基が水道水ですから、乾きますし、心地良いひんやり感を得ることにもなります。

​ タオルが大きい場合は、タオル地のハンカチを使うこともおススメです。

 ('11/8/16 改 ; '21/7/20 ♪12 追記)

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