発熱し、食べが少なくなりました。手に赤いブツが出ています。4歳の園児です。

 手に赤いブツとは・・・ 手のひら(手掌)に米粒大の赤みのある、よく見ると水疱(すいほう)でしょうか・・・。また、発熱初期には、食欲が低下することは再々です。が、或いは、口内炎所見があるかもしれません。手のひらや足の裏は、皮膚面なので水疱を形成しますが、粘膜面である口の中は、直ぐに破れて、赤みのある痕跡が見えます。アフタと言います。

 乳児から幼児早期の場合は、ノドの奥にアフタができた急性期は、唾液を含めて、飲み込みにくいため、よだれが増えることも少なからずあります。お子様は4歳とのことなので、よだれは増えていないかナ・・・。

 以下、初夏から夏季を通じて流行する[手足口病]であると診て、智頭病院小児科外来で啓発用にお渡しする資料をお示しします。

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手足口病の理解 


= 症 状 =

夏風邪の一種です。軽いかぜ症状と共に、口内炎や水疱性発疹が出ます。

発熱は出ない場合や微熱のことが多いです。時には39℃台の高熱を呈する場合もあります。

手のひら(・足のうら)に米粒大の赤みがあり、よく見ると

水疱があると分かる程度から、明 らかに盛り上がりがあることもあります。

発疹の程度・広がりは多様で、膝や下腿、腹部・陰股部など、各所にも広がることもあります。

口内炎の程度は多様です。乳幼児ではよだれが多くなることで程度・部位が予測されます。

下痢を伴う方もおられます。(多汗期には、脱水傾向で、便が固くなることもあります。)

小学高学年~大人は、通常、免疫(抵抗力)を有しており、病状は目立ちません。 
 

= 原 因 =

エンテロウイルス群に属するウイルスの感染症です。

流行するウイルスの型により、合併症が問題になる場合や、何回も発症する場合があります。
同じウイルスに感染しても、発疹が出ない場合を含め、病状・程度は、個人差が大きいです。 
 
= 対処法 =

こまめに飲水することで、脱水症に陥らないようにすると共に、口内を清潔に保ちます。 ○飲み易い飲料を与えます。ご飯や各種麺類も採ります。動物性蛋白、脂肪は控えます。 ・冷たくしたスープなど、糖質や電解質のあるものもご配慮ください。 ・和風なら、すまし汁、味噌汁、うどんのスープなど ・洋風なら、コーン・ポテト・かぼちゃスープ類など ・スポーツドリンク類を含めることOKです。

固形物や甘みのある飲料を与えた後は、水道水を含んで“グジュグジュ・ごっくん”し、口内 を清潔に保ちます。夏季は氷を口に入れるのもOKです。溶ける間に口の中が洗われます。

手・つばでの接触・飛まつ感染によります。流行期には、症状のある・なしにか係わらず、水道 水での手洗い、うがいをこまめにすることが大切です。タオルなどの共用は避けます。

手足口病など、夏かぜのウイルス、つまり、エンテロウイルス群は、急性期症状が治った後も、 2週間程度は、便などに混じってウイルスが排泄されます。便の取り扱いに留意願います。 
 
= 登園・登校は?=

学校伝染病で、登園・登校が禁じられている感染症ではありません。

発熱がないこと・食欲など、ご本人の体調次第でお決めください。 

智頭病院小児科 大谷記 2011/6/29改 (2019年・令和元年5月29日 up) 

 

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 令和元年度の大流行では、手足口病に約3週を過ぎて 2回目の発症例を診断しました。自身、小児科医になって40年余ですが、おそらく経験した最大の流行に至っています。その要因として、同時的に二つ(以上)の手足口病の診断に至るウイルスによる流行と判断しています。

 また、自身が診断していないのですが、3回目?との話も聞きました。

 なお、大人の発症例も(自身が診断していないのですが)聞いています。

 感染は、飛沫・接触感染なので、手指衛生と鼻・ノドの非汚染に努めてください。

 手指衛生 : 面倒がらずに水道水での手洗いや、または、速乾性アルコール消毒薬(噴霧やゲル)の擦り込み

 鼻孔の非汚染 : 水道水での洗浄・人差し指で鼻毛のある辺りも洗い流す

 ノドの非汚染 : こまめの飲水 

[2019/7/7() 追記]

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