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ある方と「前頭葉」「高次脳機能」に係る話題が出た。

以下、自学的備忘録(→ 私見) 参考資料は全て抜粋

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前頭葉が完全に成熟するのは25歳前後と言われており・・・
前頭葉の白質の髄鞘は10代の被験者より若い成人の被験者において増加していることが発見された。
→ 大脳は可塑性が大きい、解剖学的な成熟は25歳前後としても、その後の学習等で、機能は変わる。高齢・老年になっても発達し続ける。

成人期初期における統合失調症の典型的な発症は、不十分なミエリン化・・・
大脳皮質のドーパミン感受性ニューロンの大半は前頭葉に存在・・・
ドーパミン系は報酬、注意、長期記憶、計画や意欲と関連・・・

前頭葉の持つ実行機能 (executive function) と呼ばれる能力は、現在の行動によって生じる未来における結果の認知や、より良い行動の選択、許容され難い社会的応答の無効化と抑圧、物事の類似点や相違点の判断に関する能力と関係

前頭葉は、課題に基づかない長期記憶の保持における重要な役割も担っている。それらはしばしば大脳辺縁系からの入力に由来する情動と関連付けられた記憶である。前頭葉は社会的に好ましい規範に適合するようにこのような情動を調整する。

前頭葉の機能を計測する心理学的テストとして、指叩き課題 (Finger tapping) や、ウィスコンシンカード分類課題、言語や図形処理の流暢性の計測など
→ テストが実証可能な年齢は? 25歳以上の成人対象・・・?

前頭葉の障害は様々な現象を引き起こす
・精神的柔軟性や自発性の低下
・会話の劇的な増加または減少
・危険管理や規則の順守に関する感覚の障害
・社交性の増加または減少

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前頭葉の前側の領域で、一次運動野と前運動野の前に存在・・・
前頭連合野、前頭前野、前頭顆粒皮質とも呼ばれる。

複雑な認知行動の計画、人格の発現、適切な社会的行動の調節に関わっているとされている。
この脳領域の基本的な活動は、自身の内的ゴールに従って、考えや行動を編成することにあると考えられる。

典型的な用語として、実行機能 (executive function) がある。実行機能は対立する考えを区別する能力の他、現在の行動によってどのような未来の結果が生じるかを決定する能力、確定したゴールへの行動、成果の予測、行動に基づく期待、社会的な"コントロール" (もし行ってしまったら、社会的に容認できないような結果を引き起こすような衝動を抑制する能力)に関係している。

前頭前野の異常は、ADHDなどの実行機能障害を示す。

前頭前皮質は脳幹の網様体賦活系 (RAS : Reticular Activating System) と、大脳辺縁系の両方との間に強い相互接続が存在する。

ヒトの前頭前皮質の脳に占める割合は他動物に比べてはるかに大きい・・・
500万年もの間のヒトの進化において脳の大きさが3倍になった際、前頭前皮質の大きさは6倍・・・

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障害の分類
・人格の変容:日常的には無感情であるが、不意に感情を爆発させる、周囲に理解されないが自分では冗談のつもりでやっている異常な言動、やたらと自慢したがる傾向、丁寧であっても紋切り型で心のこもっていない態度などが特徴的
・遂行機能障害:大量の情報を取捨選択し試行錯誤しながら長期的な目的をめざして日常的な課題をこなしていく能力が乏しくなる。・・・定職に就き続けるための能力が乏しくなる・・・
・記憶障害:主にワーキングメモリーの障害

・抑うつ

・注意障害

・拮抗筋制御の変化:尿失禁

・失語:ブローカー野や補足運動野の障害

・半側空間無視

・自発性の低下

・嗅覚異常

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ワーキングメモリ:作業記憶、作動記憶
トレーニング後、ワーキングメモリに関連する脳の活動が前前頭皮質などで増加・・・
脳の可塑的な変化を成人において初めて科学的事実として明らかにした論文・・・

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前頭葉、とくに前頭前野の社会生活における重要な役割が指摘されている。
発達途上の小児と、社会生活の困難さを示すことの多い発達障害児における前頭葉機能の評価
社会生活に重要な前頭葉機能は、行動抑制、作業記憶、実行機能
行動抑制とは、将来のより大きな報酬を得るために、目前の刺激に対する反応を抑制する能力
作業記憶は、必要な情報を必要な間だけ保持し必要がなくなったら消去する機能
実行機能は、既に学習された知識・経験、新たに知覚された様々な情報を統合して、目標に向けた思考や行動を組み立てて意思決定する能力
/ 山梨大学

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