子育てQ&A
※ インフルエンザの迅速検査が保険診療で行えるようになったのは幸いです。
しかし、検査結果に振り回されている様子がうかがえ、混乱を来しています。
◆ インフルエンザ : 見かた・考え方 ケアの重要性 インフルエンザQ&A
2009年当時の新型インフルエンザで、智頭中学校で流行が始まった端緒は、町外に住居のある教師が、二人の子どもさんがインフルエンザA型を発症した後に発熱し、近医を受診し、(濃厚接触歴が明らかであるのに)迅速検査が陰性だったことで「あなたはインフルエンザではない」とされ、解熱した翌日に出勤したことにありました。
質の良い検体で迅速検査を行うと、結果についての信頼性は高まります。が、検体採取時期もですが、質の悪い検体で検査して、結果に振り回されることがないようにと願います。
インフルエンザの軽症例・特効薬使用の有無とケア(家庭看護支援)の重要性:軽くてすますコツなど、詳細はコチラ
◆ RSウイルス : RSウイルスとは 細気管支炎とは・・・
RSウイルス感染症の病名にとらわれ、ケア(集団生活の場における感染制御や家庭看護支援)がおろそかにならないようにとの願いがあります。本態は、飛沫・接触感染であり、特効薬がないので、具体的なケア・支援の実践がとても大切です。
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◆ 夜間の咳き込み:対処法・考え方 咳が出るから咳止めの薬?! : 乳児期には危険です。その訳は?!
◆ 下痢便が出るから下痢止め薬(止痢薬)を処方する・内服するのも危険!:子どもの下痢は大半が感染性下痢症であり、生体の防衛反応としての下痢なので、下痢止め薬は危険!
◆ 38.5℃を超えたから・高熱になったから解熱剤を使う!:子どもの発熱の大半は急性感染症、とくに、ウイルス感染症が大半で、生体の防衛反応として発熱を呈しています。単に数字で解熱剤を使用するのは、防衛反応のじゃまをすることになります。解熱剤の望ましい使い方は?!→ 解熱剤の使い方
◆ 発熱したから、発熱が3日目になるから抗生物質が必要?!:子どもの急性感染症は大半がウイルス性です。ウイルス性感染症か細菌性なのかなど、診た上で、必要最小限の適切な抗生物質(抗菌薬)を用いることが大切です。抗生物質の使い過ぎは、耐性菌・多剤耐性菌を誘導・増やし、害が大きくなります。自身の免疫能の支障になります。
◆ 医師は検査・処方をするのが仕事?!:勿論、異なります。適切に病態を診て、検査・薬に頼らず、具体的な家庭看護支援の方策・ノウハウを保護者に伝えること、例えば[水分・関心・睡眠・安心]など、脱水症対策などの具体的なケアについて支援することが根本・肝心です。