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子育てQ&A
肛門皮垂
Q.お尻にできもの? 10日前から 痛がらない
※(午後、予防接種が終了した時間帯に、外来から呼ばれました。診察室に入ると、既に、看護師さんが乳児をベッドにあおむけに寝かせ、「先に見せてもらいました」と言い、おしめを外してくれました。
肛門部を見るなり、小生は「女の子で定番だネ」とお話ししました。
A.4か月の女児 仰向けに寝かせた状態で足元から見る際に、肛門を時計に例えると、12時の部位に通常の色の皮膚がヒダ状に出ていました。[肛門皮垂]や[見張りイボ]ないし[肛門部のスキンタグ]と呼称されています。
会陰部の解剖学的特性から、女児の肛門皮垂は、12時の部位で見ます。稀なことではなく、女児に特有なことです。
現時点で外科手術の対象にならず、ケアが主体になります。
便秘症で硬便が出る際に、弱い所に負荷がかかりますので、肛門が広くめくれ返る状態(=脱肛)に陥らないようにしたいのです。便秘対策は大切です。
固い便ではなくても、まとまった大きさで出る場合にも、肛門の弱い所に負荷がかかり、肛門がめくれ返ることがあるかも知れません。
要するに、排便後に肛門の状態を確認し、いつもより逸脱が目立つ場合は、そっとトイレットペーパーやテュッシュで押さえて多くことも一案です。
その際、爪や強い刺激で、粘膜を傷つけない配慮が大切です。粘膜が傷ついて、便の成分である大腸菌などでの感染症が生じることがないようにしたいのです。(→肛門周囲膿瘍)
粘膜面から出血することもあり得るかもしれません。
心配が続く際などには、かかりつけ医を受診し、相談をしてください。
または、乳児健診の際に、経過確認を保健師さん、担当医となさってくださいネ。
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